鵯(ヒヨドリ)SNS

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鵯(ヒヨドリ)は何故卑しい鳥 番(つがい)来ては 実を譲り合い・・・と今までは鵯側に立っていた我々アンクルアント。

今日、畑に着いて愕然とした。鳥避けロープなどで囲っていた春キャベツが、丸裸になっていたのだ。

ご近所のプロ農家のNさんも、「下の畑のホウレンソウ全部ヒヨドリにやられましたわ」というぐらい群れをなして、ここいらにやってきたらしい。

鵯はあなどれない。カラスについで賢い鳥らしく、鳥避けなどなんのその、鵯SNSは恐るべし。
ついったーいんすたぐらむふぇいすぶっく等など駆使して情報拡散したのだろうか、うちの野菜が安心安全であることを。

お好み焼き、コールスロー、パスタなどなどレシピ待ち構える我々にとって、鵯がライバルとなった。
ひょっとしたら鵯は焼き鳥にしたら美味しいのかもと、掌を返す発想にまで発展した。
ヒトと言うのは勝手なものである。自分中心の立場でしか物を考えられない。
自分でその結果を誘引しておきながら、冠逆立つキュートな鵯のイメージを一掃してしまったのが、我ながら残念でならない。

# by gala-dali | 2017-03-17 12:47 | 葛藤 | Comments(0)

アンクルアンクル?


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昨日、ジャガイモの畝立てに鍬を振っていると、あちらの方から近所のぼくちゃんが、私アントに向かって「おーい、畑のおじちゃん!」と手を振った。「ほーい!」と私。とうとうアンクルアントが、「アンクルアンクル」になった時だ。
ふと思い出したのが、父方の祖母。男三人を育てるのに手を焼いたか何かで、とある日、仁王立ちで「俺は女だ!」と叫んでしまったらしい。彼女は、戦中戦後、畑作も養鶏もこなしたつわものであった。その血を孫の私は、いささか受け継いでしまったのか。

さて、自宅庭では、トマトやナスなど種からの育苗が始まった。こんな小さな芽に秘められた生産性と繁殖能力は驚くべきものがある。このトマトの苗が、たわわにあの紅い果実を付けるのだから。

温室育ちと言うけれど、根っこがしっかりぎっしり巻くために、茎ががっしりするように、大きくなあれとのぞき込む毎日であります。
春遠からじ。

# by gala-dali | 2017-03-06 19:17 | 家庭菜園 | Comments(0)

虹の褒美

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「今何時だろ」「3時半は過ぎているかな」
泥の手を払って時計を見ると、大概当たっている。
季節の太陽の傾きで時刻を知ることのできるアンクルアントである。

 さあ、もうひとがんばりと思ったら、その太陽を残したまま、頭上からむこう宝塚の方まで一気に霧雨が降り始めた。雨粒がきらめいている。「狐の嫁入り」だ、虹の予感。
 全ての条件が揃い、東方にアーチが見事に浮かび上がった。琴鳴山と棚田を分断する「大多田川」から立ち上がり船坂峠まで半円を描いた。しかし、ご褒美はものの五分も続かない。

 しばらくしてから近所のプロの農家のNさんが声をかけてこられた。「さっきの虹見ました?はっきり出ましたねえ!」互いに水鼻を垂らしながらの会話である。長年の住人であっても、こうやって感動を鈍麻されていない方に出会うと、なおなお嬉しくなるアンクルアントであります。

 本日は深ネギ少々と、虹の色を集めたブロッコリーひとつ収穫して帰路に着く。
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# by gala-dali | 2017-02-21 16:31 | ディープエコロジー | Comments(0)

大正の熱い夜

 2/7アンクルアントの 生業の拠点、大阪大正のスタジオT-bone にて、今季一番の寒気なぞ吹き飛ばす熱ーいライブがとりおこなわれました。

 「On the mountain」芳垣安洋(d&perc)率いるトリオが東京からやってきました。大友良英バンド、ROVO で活躍するドラマーの彼が岩見継悟(b)吉森信(p)と繰り広げる変幻自在な音世界!
そこへ、ゲストとしてアンクアントの若き農夫でもある有本羅人(tp,by)が加わり更に音のニッティング!
 では、その模様を少しだけご報告。おばんざいビュッフェは、もちろんアンクルアントの有機無農薬野菜のお心づくしの料理です。
 音楽に生きるホンマモンの男達は、夜が更けても音楽談義が尽きないのです。
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# by gala-dali | 2017-02-15 01:51 | 芸術耕作 | Comments(1)

音楽 と 味覚

身体に良いものを取り込んでから、良き音楽を聴く。最高の健康法であります。
いやいや、これは私達アンクルアントのためだけでなく、ライブに来られた方々とミュージシャン達のためにでもあります。

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本日Joe Rosenberg(ソプラノサックス)を迎え、心尽くしのおばんざいを提供致しました。大阪大正『スタジオT-bone』におけるある夜の出来事!
地味だけど精魂込めてます!それぞれの味覚に聴覚も覚醒することでしょう。

里芋のサラダ(自家製マヨネーズ、クミン)
大根の間引き菜の煮浸し
砂肝のコンフィ(ニンニク入り)
キクラゲ入り卵焼き(九条ネギ)
ポークビーンズ(自家製ベーコン、トマトピューレ)
ナシゴレン(黒オリーブ、ライムとナッツ)

他には 牛肉しぐれ煮 鶏団子の豆乳煮 塩キノコ漬け と明日のライブ 『芳垣安洋トリオ』へと続きます!

# by gala-dali | 2017-02-06 21:40 | 我が家風レシピ | Comments(0)

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先日の「小松菜の間引き」を使った時短料理です。

年末にアンクル氏が仕込んでおいてくれた自家製ベーコンを刻み(塩漬ばら肉を燻製したもの)、
油を引かずフライパンで炒り上げれば、自らの油がじんわりと出てくる。
注:横ではパスタが茹で上がるように。

そのときこそ間引き菜をほおりこむタイミング!間引き菜をベーコンとささっと炒め、
そこへパスタを湯切りして一気に混ぜ合わせる。
フライパンの淵から、少量の醤油を投入し、香りを立て混ぜる。

パスタの塩加減を味見して、最後に料理酒で溶いておいた「柚子胡椒」をかけ、合わせる。
ものの15分の極上パスタ、お試しあれ!

参考:ベーコンの代わりに、豚バラ薄切り肉などでも。コツは肉を香り高く焼くこと。小松菜の代わりには、ルッコラ、水菜などでも。決して炒め過ぎぬこと。パスタの熱で火がすぐ通るので。


# by gala-dali | 2017-01-30 17:50 | 我が家風レシピ | Comments(0)

クアハウス 崩壊



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 この頃の悪天候続き、その都度下界から六甲山のご機嫌を窺う。わずかでも薄化粧していれば、裏六甲は何倍も積雪しているからだ。

 やっとアンクル氏の都合がついたので畑へ向かう。しかし、そこには変わり果てたビニールハウスが・・・。積雪と突風で破れたビニールが、歪んだ骨組みにふるふるとたなびいている。これまで2度も補修を施したというのに。

 もともとトマトの雨除け用のもので堅固な構造でないとはいえ、アンクル・アントための クアハウス(鍬ハウス or 桑ハウス)でもある。たとえ外気が5℃を下回るときでも 10℃位の暖かさ?を得られる。その中でお弁当を広げたり、働きすぎる自分たちをセーブできる避難所として重宝していた。嗚呼それなのに、蒼穹を仰ぐのならいずこも同じ。
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 気を取り直し、菜物のトンネルをあける、まずまず良好ではあーりませんか!そこでホウレンソウ、小松菜の間引きを行う。こんな間引き菜は茹でれば少量になってしまうが、捨ててしまうことなどできません。大切にひとつずつ鋏で切って、その晩の栄養たっぷりの柔らかいお浸しに。
 一方、選ばれし株たちは「必ずやお役に立ちます」と言っている。またこの野菜を待っていてくれる人たちのお口に入るために、極寒の作業を頑張るアンクル・アントでありました。

  船坂棚田に人気なし。







# by gala-dali | 2017-01-24 12:27 | 冬野菜 | Comments(0)

蒲鉾板 ごときもの


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 すったもんだの「アンクル・アントの農園日記」、本年もよろしくお願い申し上げます。

 それにつけても昨今「林檎マークの蒲鉾板ごときもの」に翻弄され続けている自分が恥ずかしい。
 一昨年、洗いかごからサラダボールがそれを狙って落ち、画面にひびが入いった。悔しいのでそれをだまし々何とか使ってきたが、今般とうとう買い替えることにした。
 心斎橋の「林檎マーク」のショールームを訪ねると、殺風景なるフロアの大机の上に「蒲鉾板ごときもの」数種が間隔を空けてあちこち立ててあり、身の置き所に困ってしまった。外国人の方々含め様々な人たちが掌に取って、表面をすいすい撫でては満足そうに覗きこんでいる。「蒲鉾板・・」が私を豊かにしてくれるのだろうかと沸々と疑念が湧いてきたが、二年越しでわざわざ寄ったのだからと、英断してより安価な一枚を購入した。
 
 購入するのはたやすい。問題はそれからである。板をただの板でないようにするのに、撫でくり回さなければならないとは。長年にわたり盲信してきた「白犬率いる柔らか銀行」からおさらばする段階に入ったからだ。見えない電波、見えないシステム、見えてなかった契約の縛りに悩まされ、お正月の三日間を棒に振ってしまった。
 帰郷していた我が家の技術部長の次男を師匠と奉って、難関を突破して今日と相なりました。節約してこそ「蒲鉾板・・」

 こうやって我々がITに翻弄されバタバタしている間、船坂の野菜たちにとっては昨日が今日、今日が明日になっただけであります。根を張り葉を伸ばすその一心、本懐を遂げる野菜に頭を垂れるのみです。
 そして、天地返し。実にリアルな世界。ツルハシを振って土壌改良に努めるアンクル・アントであります。

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# by gala-dali | 2017-01-11 19:55 | ディープエコロジー | Comments(0)

柚子の棘(とげ)

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 目まぐるしく忙しいアンクル氏のスケジュールの合間を縫い「柚子の収穫を逃してなるものか」と船坂へ向かう。極上のポン酢作りをせずして冬越しとはいえませぬ。
 などと偉そうにいっても、この柚子の木はS地主様の秘蔵っ子であって、お許しのうえ毎年収穫させてもらっている。心がけが良いせいか、その日ちょうど地主様が柚子採りをされていた。
 「首が痛うなるなあ。小さい実の木の方が汁が多いで採ってくらはいよ」
地主様は八十にもなられるが、土を触っておられるせいかとてもお元気だ。そして、こと船坂の昔話になると、ロマンが溢れ出てお話は止まらない。何とかして、じっくりお話しを聞きたいアントであります。                                
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 「なんでまた柚子はぁ、こんなひどい棘、はやしとるんやろ」
そんなときアンクル氏が、落ちてきた棘付き柚子に一撃をくらった。額からつつーっと一本の血が流れた。これは一大事。でも驚きません。ボクシングファンである私は、即座に「カットマン」となり、一分間で処置を下す。友人からもらった薬草オイルで患部をぎゅうっと抑え、止血オッケーである。ゴングがカーン!
 柚子の持つ優雅な食材イメージからは想像もつかない恐ろしい棘を、柚子は持ち合わせている。下手すると長靴底を貫通する場合もある。柚子としては外敵に食べられないように長年工夫してきたのだろうが、多少は賢いヒヨドリなどに食べられて、糞の中の種子が着床して次世代を残したいところだろう。どうせ届かない上の枝を鳥たちに残して、たんと収穫することができた。

 さあ、次なるは気合いを入れて柚子絞り!土佐醤油と合わせて100%の柚子ポン酢へ。残った種は、焼酎に漬けてアストリンゼン(アートリンゼイではない)化粧水に、皮は薄く剥いて冷凍保存。それを通年、うどんやドレッシングに。本当の贅沢させていただいてます。

# by gala-dali | 2016-12-12 12:54 | 保存食 | Comments(0)

なり年 ふなり年

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 いつ植えたか失念した柑橘類の庭の低木に、ちろと小さい実が付いたのが数年前のこと。スダチ、カボスかと割ってみると中はオレンジ色で、どうやらシークワーサーであることが判明した。それで生ごみ堆肥を入れ込んでやったら、去年は驚くほどシークワーサーの実がたわわに成って、色々な方におすそ分けできた。焼き魚やサラダ、ポン酢などに大活躍。仕事のスタッフに焼酎好きがいて、割って呑むんだと喜んで持って帰った。

 ところが、お礼肥もしておいたのに今年は「ふなり」である。何しろ常緑の葉っぱに惑わされて、気がついたときには数えられるほどしか結実していなかった。

 がっかりすることこの上ないけれど、毎年大量の収穫を期待されるのもシークワーサーの身としては無茶というものだ。去年の無理がたたって「今年はちょっと休ませてくれよぅ」と言っているのに、こちら人間様が疲れた果樹に冷たい視線を送るなぞ傲慢である。

「なり年」と「ふなり年」をくり返す隔年結果は避けられない。しかし万事が安定供給の世の中なので我々の感覚も鈍ってしまっているのだろう。「隔年に結果?とんでもない!」そんな風にがんがん急かされている働く人々も本当に気の毒の限り。
 
 本当に良い実を付けるまで待つには、待つ自分もそれなりでなければならないと思うのであります。



# by gala-dali | 2016-11-30 10:05 | ディープエコロジー | Comments(0)

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 西宮市街地に背を向けてつづら折りの道を登りつめると、標高600メートル辺りになる。アンクル・アントの農園が、市井の気温より5度以上低いのは覚悟してのことだ。高いけれど低い、いや高いから低いのであーる。
 さて、そんな環境のなか喫緊の農作業はタマネギの植え付けだ。アンクル氏が9月に播種して育て上げたタマネギ苗500本を、マルチ畝をしつらえて植えこむ。(手順:土づくり/ 残渣を取り除きながらの畝立て / 硬めの整地 / 穴あき黒マルチ張り / 穴に苗穴を空ける / 苗を挿しこんで植える /マルチ穴との間が密着するように土を盛る)以上の作業を手抜きなしに進める。
 写真は渾身の畝立ての模様。ここまでくれば、もう寒いけれど暑いという境地に達する。

 ところで華奢なタマネギたちは大地に移されて何を思うのだろうか。その運命を位置付けられた彼らは迷わず成長することに集中してゆく。500本の苗が風にそよぎながら黙してその決意を私たちに伝えている。このときから来年の6月収穫まで長丁場、有り難くタマネギを頂戴するためにも天候不順になりませんように・・・と天に祈るのみ。
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初めての挑戦 ターメリック( ウコン)
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サラダにも加熱料理にも、オリゴ糖含有のヤーコン。葉っぱは蒸して煎じてヤーコン茶にします。ダントツ万能野菜。

# by gala-dali | 2016-11-10 15:35 | タマネギ | Comments(0)

夏を仕舞う


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気温が秋を拒む日もあるが、確実に夏は去った。さあ、夏を仕舞わなければならない。
ナスやトマトはけなげに実を残しているが、気の毒なことにその姿に夏の疲れが現れている。
やっと農作業の能率が上がって、次々秋冬野菜を植え付けていく。キャベツ、ナバナ、ホウレンソウ、小松菜。 
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ハクサイとダイコンについては、今年は大苦戦。無農薬をつらぬくアンクル・アントは、この防虫対策に頭を悩ませる。ハクサイやダイコンを暴食する「ダイコンサルハ虫」が大発生、あっという間にハクサイがすてきな葉脈レースになった。その後お湯かけ、ストチュウあらゆる方法を試みた。手強い。
攻殻機動隊を愛する人たちには申し訳ないが、我々の間では「あの甲殻野郎」と呼び、片っ端から捕殺していることをお知らせしておきます。我々家族が冬越しするための必須野菜ですから。

# by gala-dali | 2016-10-24 15:43 | ディープエコロジー | Comments(0)

Open sesame 開けゴマ!




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ゴマ和えやゴマ塩にこだわる方、どうぞ胡麻を育ててみて下さい。ゴマ好きにはたまらないほど部屋中がゴマだらけになること請け合い。

胡麻は可憐な薄紫の花を穂先に付ける。2度の間引き、土寄せをすれば旱魃に強い胡麻はそこまでは手間いらずである。畝に胡麻の花が揺らぎ、3㎝ほどの鞘(さや)をそれぞれ実らせると期待が募ってくる。徐々に茶変して一番下がはじけかけたところで思い切って刈り取る。
正念場はこれからである。アンクル・アントは一粒の無駄も回避すべく、大きな箱に袋を被せ胡麻の枝を束ねて立てていく。軒下で干していたのを、台風を恐れて部屋へ取り込み数週間。胡麻と一緒に団らんの日々が続く。
いよいよ全ての鞘が茶変した昨日、ゴマ採種開始!枝をそっと逆さまにして叩き落す。どんなに気を付けてもゴマは勢いよく飛び散るのであ~る。集めたゴマにはどうしても塵が混じってしまうので除かなければならない。いわゆるゴマ用の唐箕(とうみ)があればよいのだが、扇風機でアンクル氏が庭に向かって飛ばす。その後アントこと私は2時間ほどかかって、手作業で小さな塵をはじいてゆく。ああ、ゴマ農家さんごめんなさい!これまで何にも存じあげずゴマを食しておりました。(もちろん水洗いの方法もありますが、それもまた)

「Open sesame 開けゴマ!」とアリババ達が、洞窟の前で呪文を唱える話は皆さん周知である。アラビア語では「イフタフ ヤー シムシム」。胡麻は油を搾る宝であり、胡麻を得るにはその鞘が確実に開かなくてはならない。胡麻は富を象徴するもので、「開けゴマ」は当時から人々の願いだったのでしょう、とゴマ粒を拾い集めるアンクル・アントでございます。

写真:黒ゴマ と 金胡麻が残念ながら混ざってしまっている。
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# by gala-dali | 2016-10-05 14:54 | 保存食 | Comments(0)

タマネギ男

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まことに残念であります。
今年こそはイラストのごとく「タマネギ男 あるいは タマネギ女」で近所に行商に出るつもりでしたものを、今年は収穫前に雨が続きそのあげく夏日があったために、タマネギたちの時計が狂い弱小となってしまいました。
首にかけるどころか、タマネギネットに入れて吊っても傷みが早く悔しい限りです。
うちだけではなく「べと病」に悩まされた農家も多く、巷ではタマネギの値段が上がっておりました。

そんな折、北海道で収穫を待っていたタマネギが、稀有の大型台風に流され甚大な被害を受けました。もちろんジャガイモもです。お百姓さんのご心痛察して余りあります。

タマネギは6月の晴れ間をみて収穫します。では種蒔きはいつでしょうか。まさに今です。アンクル氏は、もう棟方志功ばりに種を蒔いております。その数2000株ですが、セル蒔きと直播の挑戦となります。一年を通じて世話がかかるタマネギ栽培を失敗することは、耐えがたいことであります。来年こそは、ぷっくり太ったタマネギを軒下、いや首飾りにして目を細めたいものです。

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出展:ボタニカルイラストで見る 野菜の歴史百科(原書房) サイモン・アケロイド著

# by gala-dali | 2016-09-13 23:06 | タマネギ | Comments(0)

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農作業をしていると、近所のAさんと Yばあさんが嬉々としてやって来ました。
「アントさん、いいもの見せてあげる」
Aさんが結んだ手のひらを広げると、その中には蛇の抜け殻が。
「朝顔のつるのところに上手に巻き付いてたのよ」とAさん。
「どれどれ~」私も大喜びで触らせてもらった。

まだ若干湿っている。顔の部分が内部にめくれこんでいるのは、最初に顔をこすりつけてそこから脱皮を図った証拠だ。うろこと蛇腹が薄絹のように透けていて美しい。これほど長いものなら部屋に飾れば、さぞ素敵だろうと思ったのだが・・・。

「これをな、お財布に入れるんやで。これで大金持ちや~はははは!」
Yばあさんは、Aさんから抜け殻を貰うようで私の取り付く島もない。
「それじゃあ、もうかったら分けてもらおうねぇ」とAさん。
「竜の糞も黄金になりますからね~」と私。

しかしながら「財布に蛇の抜け殻を入れると金運が上がる」とは、なかなかの「誤謬」である。「誤謬」とは推論中に起こる誤りのこと。何々すれば何々になるという推論は、確率を無視して楽観的牧歌的結論へ導いていることが多い。
こう考えると世の中は正しい結論を見失う「誤謬」だらけであるが、それをいちいち指摘したら角が立つかもしれない。そのふんわりした「誤謬」が何かの支えになっているからだ。
ただ権威者に盲信させられる「誤謬」は選択肢も少なく危険極まりないのかも、と草むしりしながら思うアントであります。






# by gala-dali | 2016-09-06 22:48 | 葛藤 | Comments(0)

自家採種

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さて夕食の献立は?
例えばゴーヤチャンプルー。スーパーでゴーヤを買ってきてまな板でゴーヤを縦に切る。スプーンで綿とともに種をほじり取り、生ゴミカゴにポイと放り込む。
その行方はゴミ処理場。火葬される種たち‥。

ああ、そのゴーヤの二世は絶たれるのである。アンクル・アントよ、そう深刻になるなとおっしゃる御仁、その種はお宝なのです。

私たちが野菜作りを続けるうちに、様々な気付きがある。
固定種の野菜を作り、その環境に適応し完熟した実は次世代を保障するということ。
自家採種を続けることは、とても手間ではあるが私たちの模索する「嘘のない生き方」の一つかもしれない。




# by gala-dali | 2016-09-01 22:48 | ディープエコロジー | Comments(0)

哀れヤモリ君

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不運というしかありません。
庭の生ゴミコンポストにやたら小蝿が集まるので、やむなく捕虫粘着テープをぶら下げておいた。
翌朝になって、妙な物体がへばりついているのをアンクル氏が発見。
「あかんな、ヤモリ死んでるわ」
商売中に風が吹いて災難が降りかかったに違いない。
あらあら白い腹がむき出しだ。よく見ると顎裏がひくひく動いているではないか。
アントこと私は、我らが味方ヤモリ君を救出することを即座に決意した。

頭から外そうとすると、彼は慌てて私の指に噛み付いてみせた。意外に歯並びが良い。
尻尾から外すと、きっと自らちぎってしまうだろうから、両後脚を引っ張ってみた。すると驚いて、お股から粗相をしてしまった。
しかし続行するしかない。
何度もテープに持っていかれながら、うまく剥がれた!その途端、左右に身体を振って着地したと思うと背中に砂をコーティングして、あっという間に姿をくらました。
私の指になんとも言えない感触を残して‥。

哀れヤモリ君、少しでも長生きしておくれ。



# by gala-dali | 2016-08-24 01:44 | ディープエコロジー | Comments(2)

ゴロゴロ様

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山間部の雷は恐ろしい。広い空から狙われる気配におののく。
ご機嫌だった空が俄かにかき曇り、全く違う方向から荒々しい風が吹き始める。
もうすぐだ。土砂降りの雨と稲光が襲ってくるだろう。

慌ててハウスに入り込み、トマトの間で商売を張っているジョロウグモの連中とご一緒して待機することにした。
おや?雨粒が10滴ほど落ちたあとは、激しい雷の轟きのみ。
ゴロゴロ様の太鼓のみでは、拍子抜けだ!降るなら降っておくれ。水やり免除のためには。
どうやらあちらの山で落雷があったようでけたたましくサイレンが鳴り始めた。

今後の正しい身の処し方を考えてみなければ。
ハウスの中はパイプが沢山あって雷を呼んでいるからリスクがある。物置も全面金属製だし、道の向こうに電波塔があって避雷針が付いている。そこへ落雷したら、こちらまで雷坊やが散ってくるかもしれない。エジソンは竹をフィラメントとして使ったというから、竹竿は要注意だ。
恐ろしい。
いやしかし、そうだ、私はゴム長を履いている。麦わらもかぶっているではないか。

これで本当に大丈夫でしょうか。










# by gala-dali | 2016-08-08 22:36 | 葛藤 | Comments(0)

小豆(あずき) の花

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乾物の豆を買い、水に浸して長時間煮る〜なんてことは面倒極まりないことでしょう。
それどころか、その豆を育てる それも小豆となると手強いことです。

小豆だから花もえんじ色と思いきや、可憐な黄色い花。四角豆にいたっては、水色の花を咲かせる。これらには豆の色へ変化させるからくりがあるのだろうか。

ただでさえ、豆科の植物は根粒菌と分子レベルの情報交換がなされていて、窒素固定という技をやってのける。
豆科の根っこを見ると分かるように、あんまり格好のよくないブツブツが沢山付着している。
そういったことから、植物図鑑は根っこまで描いたもの、という意見に私は賛成です。
本当の植物の姿がそこにありますから。


# by gala-dali | 2016-08-01 22:33 | 保存食 | Comments(0)

一陣の風

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生姜の畝の養生。
しっかりと土寄せを施したあとは、草刈りして置いていた草の束を丁寧に盛り上げる。生姜が極端に乾燥を嫌うからだ。

首まわりと麦わら帽子の下に手拭いを巻いて、ひたすら頑張る。汗が滴り落ちる。

「休憩しましょう」
栗の木の陰を求めて座るとそのとき、一陣の風が吹いた。あぁ夏は、この一陣の風の為にあるかもしれない。
私達をねぎらった風は、鍬を振る人々を探して棚田を駆け下りていくのだった。

# by gala-dali | 2016-07-31 09:05 | ディープエコロジー | Comments(0)

手刈り鎌のマメ

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いくら自然農園を謳ったとしても、やはり手入れをしなければ野菜の苗は雑草に負けてしまう。収穫量が落ちるのだ。
この畝は、里芋と生姜の親芋を交互に植えてある。そこから出てきた新芽をかわしながら、手鎌で草を刈るのだ。そしてその後は土寄せをしなければならない。
生姜の葉っぱは単葉で、そこいらに生える草と似ているのでうっかり間違えやすい。
スパッと刈った瞬間にあの芳醇な香りがしたら、「やってもた」証拠。ああ大事な芽を‥。

畝の向こうを見るなかれ。
まだまだ半分も来ていない。首のタオルを水で濡らして、奮起するのみ。
秋にはゴロゴロ里芋と生姜が採れるためには!


# by gala-dali | 2016-07-25 20:20 | 夏野菜 | Comments(0)

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梅雨明けの炎天下、カボチャやスイカのつるの養生をしていると、プロのお百姓さんのNばあちゃんが声をかけてくれた。
「よう頑張るなあ。それ南瓜か。
それなら気い付けななあ。
去年、下の畑で5.6個やられたいうてな」
「イノシシですね」
「いやいや、頭の黒い動物が盗みよったらしい、かなんな」

丹精込めた野菜を盗むやからには、どんな天罰が下るべきか?
もはや、そんな連中は一生清く正しく、美味しくカボチャを食すことはできないだろう。
そして、ハロウィンでは後ろめたい気持ちになるだろうし、そのうえ奥さんに、
「このドテカボチャ!」とののしられるがいい。

さて、アンクル・アント農園での対策を思案中であります。

# by gala-dali | 2016-07-19 19:36 | 夏野菜 | Comments(0)

何でも試してみるもんです。TVからのヒントで実践してみました。
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トマトをクラッシュしたものを濾過すると、透明液が溜まる。抽出されたトマト水である。一晩置いたジャコ出汁とそれを同量で割り、塩や薄口で加味。それを加熱せず使うのが決め手。

素麺にこれをかけて食すと、これまで経験したことのない上品なお出汁。知らずに口にした方は、何やらよく知った風味だが、はて何だろうと首をかしげるでしょう。そして、遠くからトマトの細胞膜の中のエキスのほのかな香りがやってきて、なるほどということになります。
嗚呼、何と手間のかかることでしょう〜。

因みに、写真の上は、タマネギの丸々を和風出汁でトロトロにしてあんかけにしたもの。
もう一品は、シャケ寿し。シソは庭から摘んだもの。
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西宮船坂の畑にて。夕方になるほど涼しくなるので、いつまでも農作業をしてしまう。「さあ帰ろか」と言いながら、はや夕暮れ。家では孫達が待っている。お嫁さんの為にも、インゲンをもいで帰らなければ‥。

# by gala-dali | 2016-07-09 17:25 | 我が家風レシピ | Comments(0)

高血圧に光明!

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縞しまズッキーニ、姿はキュウリのようだけれど、カボチャの仲間。オリーブオイルでソテーしていただきましょう。

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取れとれ人参。葉っぱごとスムージでいただきましょう。
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梅雨のポタジェ。畑に出向けない時は、庭の野菜が役立ちます。薬味用のネギがどれだけ重宝するか。
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そして皮肉にも、青シソ、エゴマ、ツルムラサキ、プチトマトがこぼれ種で、そこかしこに生え旺盛に育っています。殆ど理想の自然農園。

毎朝のスムージー摂取で、アンクル氏の高血圧も解消の向き。シソとエゴマ、リンゴ、バナナ、ハチミツ、豆乳、牛乳そして梅酒の梅を投入すれば最高のブレンドとなります。
「これで血圧を下げました」なんて本を出すと、市場の青ジソが一気になくなるんでしょうねぇ。やめときましょう。




# by gala-dali | 2016-06-29 01:06 | Comments(0)

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長い間お隠れあそばした太陽が現れると、アンクル・アントは忙しい。ひとときも無駄にできません。
農作業はもちろんのこと、抜き去ったニンニクやネギ、ミニタマネギの始末や、積んできた桑の葉っぱを平ざるに広げて、カラカラに干さねばなりません。仕上げにレンジで確実に乾かして、揉んだあと焙煎します。その効能の素晴らしいこと!


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荒俣宏「植物の閨房哲学 エラズマス・ダーウィン」から:パピルス(勤勉な美女)のその葉を紙に使われたことでペーパーの語が生じたことは周知。のちに桑の一種の表皮(リベル)が代用されたため、リベル(Liber書物)なる語が生じた。アルファベットの発明は天文学や化学の知見を< 書かれた文字> へ。中国ではこのようにシラブル分割できず八千もの記号へ。

これを読んだならば、わが畑の老木も違ってみえる。カミキリ虫などに侵された満身創痍の姿も痛々しく、できる限り剪定や自然由来の治療を施す。そうするとまだまだ維管束を張り切らせて、青々と葉っぱを付けてくれるのでした。




備忘録6/12:成長良好 ヤーコン・カボチャ・トウモロコシ・ジャガイモいよいよ倒伏・玉ねぎ倒伏もう少し・ビーツ・リーキ・つるありいんげん・玉レタス・サニーレタス大量・ズッキーニ・人参・トマト雨除け下・枝豆・バジル・マリーゴールド・里芋芽始め・生姜芽始め・スイカ・メロン・キュウリ・加賀キュウリ(植え付け金黒ゴマ・ゴーヤ・冬瓜・ササゲ・落花生・モロッコいんげん) 成長やや不良 ナス・万願寺・ししとう・アスパラ

# by gala-dali | 2016-06-16 13:44 | 保存食 | Comments(0)

梅雨の風景

今日は、アンクル・アント農園の風景です。
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キャベツの警備員。カエル君。
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人参の葉っぱの柔らかさ。実をつけた桑の木。
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コリアンダーの花。
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栗の花いきれ。
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うすいえんどう 大量収穫。豆ご飯で体重右肩上がり也。

# by gala-dali | 2016-06-07 21:51 | 雨間 | Comments(0)

現場復帰

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ひと月ぶりの現場復帰となりましたアントこと私であります。
何だか変な症状に悩まされ寝たり起きたりのひと月・・・。
大きい病院の誤診によって「リンパ節の腫れ」と長々と我慢をしてしまったのは失敗だった。思い切って病院を替え、息子達がかつてお世話になった老舗の「ハザマ耳鼻咽喉科」訪ねることにした。
レトロな機器が置かれた診察室で、先生は丁寧な問診と触診で「亜急性甲状腺炎だな」と病名を。ずっと美味しいご飯が飲み込めないほど甲状腺が腫れていたので、涙がこぼれそうになった。その痛さは筆舌に尽くしがたいのです。

そして、紹介状を持って甲状腺クリニックへ。
おやおや、その紹介状の封筒上にどうしても読めない文字が並んでいるではないか。「甲状腺担当医先生御侍史様 アント様病用」熱に浮かれた私の脳内はややこしくなった。
御侍史様」・・・史実でも研鑽しているお侍さまがいるのか、それとも患者の私も侍の根性を持って治療に臨めとい うことなのか。いやいや甲状腺炎を見抜いた先生様こそが侍ではありますまいか・・・と。
この「御侍史様」という言葉は「おんじしさま」と読むらしい。医療の業界用語のひとつで「私のようなものが直接お手紙を書くなどめっそうもございません。どうそ、先生の秘書様宛にもの申し上げます」ということらしい。または「御机下」という使い方もあって、本当に机の下にポイされてはこまるが、尊敬語・謙譲語の含みと理解すればなるほどと思う。

やっと心のこもった診療を受け、投薬にて回復中です。
可愛い夏野菜たちが、母ちゃんアントの留守中に頑張っておりました。
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現在の作物:大量のトマト・ビーツ・きぬさや・スナップえんどう・グリンピース・うすいえんどう・リーキ・いんげん・そら豆・ニンニク・玉ねぎ・にら・里芋・ヤーコン・ししとう・ナス・キャベツ・人参・大根・ジャガイモ・バジルカボチャ・生姜・スイカ・加賀キュウリ・などなど
# by gala-dali | 2016-05-31 21:07 | 夏野菜 | Comments(0)

安心野菜のお料理

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アンクル・アントの農園は西宮市山口町船坂に在しますが、実はアンクル氏の写真業『スタジオT-bone』の農業部門であります。
大阪大正 京セラドーム近くにある希少な写真スタジオで、訪れた方々は不思議な空間にまず驚かれます。そこで芸術部門としてライブを週末に行い、アントこと私が腕を振るう安心野菜を肴に、耳口を愉しんで頂くという訳です。

野菜作りも手間暇かけて、身体に本当に良いものを模索していきたいと考えています。
ライブ企画においても、真の『音の追求者』達にパフォーマンスしてもらうよう環境を整えていきます。

大阪大正のこの場所が、今後何かのムーブメントの発祥になればと思っているのです。

〈メニュー〉5/14
蒸し里芋(生姜ひしおで)
ニラ卵
ミニ黒豆おにぎり(挽き立て白米)
鶏せせりニンニクの芽オイスター炒め
蒜山ムネ肉燻製 アイスプランツと
ひよこ豆レタスサラダ(自家製マヨネーズ)

# by gala-dali | 2016-05-22 15:42 | 芸術耕作 | Comments(0)

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「小さきものはみなうつくし」と清少納言も言っておりますが、このとんぶりのような集合体はどう形容すればよいのでしょう。これはまさしく蜘蛛の子たちであります。おぞぞ。
しかし想像するに、庭のナデシコの花芽を選んで卵を産み付けたあと、蜘蛛のおかあちゃんは我が子が外敵にさらされない様に、一心にぐるぐる繭を引いたのでありましょう。我々アンクル・アントは大歓迎です。この子たちは、植物社会に出て精鋭部隊となってくれる筈ですから。
ああそれなのに、どうしても私はちょびっと指で触らずにおられませんでした。すると、「蜘蛛の子を散らす」そのものでありました。彼らは「だるまさんが転んだ」と広がり、皆してじっと私を見つめるのでした。
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私は、これほどまで「鶏化」したトラックを見たことはありません。
実は我々は長い間、抗生物質を使用しない養鶏場の鶏糞肥料を探しておりました。ようやく見つけたのは姫路夢前町のポートリー。電話連絡すると、快く分けてくださるという。しかも交通費を考えても格安であるから、勇んで出かけた。

しかし訪ねていくと、広大な敷地にいくつも入口があり、どの門扉にも「感染予防のため無断立ち入り禁止」とある。車を止めて途方にくれていると、向こうからマッドマックスばりのトラックがやってきて、はがれそうなドアから若者が現れたと思うと、まず長靴をぽいと地面に投げて履き替えた。マスクからの目が澄んでいる。

そして上の倉庫に行けば、袋詰めの鶏糞を分けてもらえると聞いて移動した。その鶏糞は、まったくサラサラで臭いもほとんどない完熟である。担当の若者に、積めるだけ積んでもらう。「抗生物質?使ってませんよ」とまた澄んだ目を細めて彼は言った。

一方さきほどのトラックは鶏舎へ出たり入ったりしている。きっと毎日鶏舎に溜まった鶏糞を集めて荷台に乗せるのだろう。その間に鶏たちはこぞって開け放した運転台に乗って遊ぶのだろうか。あるものはハンドルにつかまって鬨の声をあげるのだろうか。若者は大量の鶏糞を熟成乾燥させる倉庫へ運び、上質の肥料ができあがる。鶏たちにとっても喜ばしい、ポートリーも未熟の鶏糞を放棄するより良い、そして我々農業従事者にも格別の意味がある。何と彼らは素晴らしい仕事に携わっているのだろう。
このトラックはどんな車より、本当にかっこいいと私はほれぼれするのだった。




# by gala-dali | 2016-05-12 18:33 | ディープエコロジー | Comments(0)

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「ああ、どうしよう」と、毎日のようにアンクル氏は悩んでいた。
アントこと私は、聞かずともその理由を知っている。
それは、わざわざ固定種を取り寄せ、自作苗を作っているからこそ耕作地が足らなくなってくるという悩みである。
畝数ありきで苗を買えば、計画も立てやすいけれど、播種後の升目に次々発芽してくるのを見ると、どの子もこの子も可愛く捨てがたいということになる。
そしてとうとう地主様にお願いして、従来の畑の上段の栗林の間に、カボチャ・スイカ・生姜を植えさせてもらうことになった。栗の腐葉土ふかふかの畑がどれほど力を持っているかを知りたいということもある。まさに自然農園であるから。
しかし、アンクル・アントの幻聴か、「もう耕作地は充分ちゃうの~なにもそこまで!」という声が脳内で響くが、見切り発車フォーンである。

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また今年は中途半端な雨除けから卒業して、冬はハウスにも使える支柱に投資。この組み立ては助っ人なしでは不可能である。もうすぐパパになる長男が、トマトの豊作を願って奮闘。リコピン摂取を目指して、鯨のあばらができあがった。
ですから、ゼペット爺さんを助けにやってきたピノキオのようにも見えるのでした。
あとは、焚火をたくだけ?
# by gala-dali | 2016-05-06 18:11 | 夏野菜 | Comments(0)