ついにイノシシ害獣対策の電柵を張り巡らした。
あーあ!
全くもって景色が台無しになった。
全くもって不本意だ。
広々とした畑は人為的に囲まれ、
「お前達には決して与えないぞ」というサインを発している。
しかし年々、電柵を施していなかった我が農園はイノシシの集中掘削を被むるようになった。
サツマイモ、ジャガイモ、落花生など、
踏み荒らされた畑を前にボーゼンと立ち尽くすことしばしば。涙もポロリ。
里山で野生動物との共存は難しい。
多角形に囲まれた畑で作業していると、鉄柱の上から、
「グララロ、グララロ〜、クァクァクァ」とハシボソカラスが馬鹿にする。
「はいはい頑張って〜。トウモロコシやらトマト待ってまーす!」
そう、空からも油断できない。
とりあえず大きな声で威嚇しておいて嫌われるようにする、その虚しさ。